ネットワークの冗長性を実現する要素技術
1. 冗長化技術
片方がぶっ壊れても大丈夫!
1.1. Link Aggregation
- スイッチングハブ間のリンクを複数本集約して、論理的な1本のリンクを構成する仕組みをリンクアグリゲーションと呼ぶ
- 8本まで物理リンクを一本にできる
- 動的と静的の2種類がある
- 動的なリンクアグリゲーションはLink Aggregation Control Proctcolを用いて定期的に疎通確認を行う
- 静的なリンクアグリゲーションは物理的なリンクダウンのみ障害が発生したと判断する
- スタック接続されたスイッチに適用できる
- NICチーミングの設定において、同一のチームのNICがすべて2台のスイッチに接続されている時に適用できる
1.2. Spanning Tree Protocol
- ネットワーク構成のループを防ぐプロトコル
- ブリッジプライオリティを設定することで物理的にはループ状になっていても、論理的にはツリー状となる
- 最もプライオリティが高いものをマスタルータと呼ぶ
- 障害が発生するたびに互いと情報をやり取りしてスパニングツリーを再構成する(スパニングツリーが収束して完成?することをコンバージェンスというらしい)
- 構成する手順
- ルートブリッジの設定
- ルートポート、代表ポート、オルタネートポート
- スパニングツリーの維持と障害検出
- 最近はRapid Spanning Tree Protocolというのもあるらしい(数秒単位でのSPの構成が可能)
1.3. Vitual Router Redundancy Protocol
- 同一サブネット内のルータをグループ化することで1台のルータのように扱える(仮想ルータ)
- 同一サブネットに複数の仮想ルータを稼働できる
1.4. NICチーミング
- NICを論理的に一つに束ねる技術
- OSからは一つのNICに見えるが片方のNICに障害が発生しても継続して運用できる
1.5. リンクステートトラッキング
- 下位リンクの状態を上位リンクの状態によって切り替える機能
- 上位に障害が発生したときに下位をダウンさせるなどできる
- 下位ポート、上位ポート、どちらでもないポートに自由にせっていできるらしい